医療用器具で活躍する酸化発色
1993年(平成5年)から医療用ステンレス器具・用具の発色カラー処理を始め、高い評価をいただいております。
歯科、内科、外科、整形外科など、幅広い分野において、全国の医療器具メーカー様よりご採用いただいております。高齢化社会の到来により、益々その需要は高まるものと思います。
当社の酸化発色処理は少量多品種の医療器具業界のニーズにお答えできる、 「人と環境にやさしい最先端カラー処理技術」と考えております。
発色例
材質:SUS304 品名:医療用ケース 発色:ゴールド |
材質:SUS304 品名:医療用ピンセット 発色:ブラック |
材質:SUS304 品名:医療用トレイ 発色:グリーン、ゴールド、 マゼンタ、ブルー、ブラック |
用途・施工目的
治療別の識別用・耐食性の向上(特にSUS430,420)
金属光沢の持つ医療器具の冷たい感じを、発色カラー処理することにより解消します。
発色皮膜の優れた機能性
- 色が付いたように見えますが、光の干渉現象なので無害
「発色皮膜による色」は光の干渉現象によりでています。その皮膜はステンレスと酸素および水分との化合物でできており、発色していないステンレスの表面皮膜と変わりありません。違うことは「皮膜の厚み」だけです。発色していないステンレスで何も障害のない状況でしたら発色されたステンレスでも何も障害がありません。
- 紫外線に対して劣化しない退色しない
紫外線殺菌機器が繰り返し使用できます。 - 高温殺菌処理にも対応
200度までであれば、連続して24時間以上、高温殺菌処理ができます。熱による変色はありません。(ただし不純物が付着していますとその部分は変色してしまいます。)それ以上の温度の場合はご相談ください。 - ブランド名・マークなどの印字も可能
透明な皮膜ですので、刻印やレーザーマーキングされた文字等がそのまま残り、消えることはありません。 - 異物混入の危険性もない!
皮膜が劣化して剥離することがありませんので、異物混入のトラブル防止に対応できます。 - 消毒用エタノールを使用しても特に問題ありません。
※発色処理上の制約
- 色数に制限があります。(特にSUS430,420)
- 特別に硬い皮膜ではありませんので、傷つきやすさは、一般のステンレス製品と変わりません。傷がついた部分は色が消えてしまいます。(生地の色に戻ります)
- 部分的に補修はできません。
- 塩素系漂白、消毒、殺菌剤などは使用できません。>>>変色の元になります。
- ハサミなどのネジ止めされているものや、溶接加工されているものなどは、発色処理上の制約や、部分的に発色しない場合もあります。
発色させやすい代表的なステンレス鋼と酸化発色カラーの関係
パープル
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ゴールド
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グリーン
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ブルー
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ブラック
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1 | SUS304 | |||||
2 | SUS316 | |||||
3 | SUS430 | |||||
4 | SUS420 |
パープル、ゴールド、グリーン、ブルー、ブラックの5色をベースに、対象製品の材質によって出せる色が変わってきます。
また、表面仕上げや材料成分によっても色の出方が異なりますので、まずは試作で色をご確認いただくことをおすすめしております。
※色はディスプレイの種類や状態等で実際の色と異なる場合があります。また、照明や光源、見る角度により、色のイメージは微妙に異なります。