ステンレス製品の不動態化処理は、耐食性を高め、長く安心して使える状態に整えるための重要な工程です。
しかし近年、RoHS2・REACHといった環境規制や、医療・食品分野での薬品使用制限により、「従来の薬品が使えない」「より安全で環境に優しい方法を選びたい」といったご相談が増えています。
そこで中野科学では、これらのニーズに応える新たな選択肢として、クエン酸による不動態化処理をご提供しています。
クエン酸不動態化処理とは
クエン酸を主成分とした処理液を用い、ステンレス表面に安定した不動態皮膜を形成する方法です。
従来の不動態化処理と同等の耐食性を確保しながら、次のような特徴があります。
- RoHS2、REACHなどの欧州規格に適合
- 材質を選ばず、ほぼすべてのステンレス鋼に対応可能
- 人体や環境に無害な薬品を使用
採用が広がる分野
- 医療機器
使用薬品の基準が特に厳しく、安全性とクリーン性が求められる分野。
クエン酸不動態化処理は人体への影響がないため、医療用途にも適しています。 - 輸出製品
RoHS2、REACHなどの欧州規格への対応が求められる製品に。
海外市場を視野に入れた製造にも安心して採用いただけます。 - サステナブル化を推進する製造現場
環境負荷を抑えたものづくりを実現。
脱クロムや環境配慮型処理への切り替えにも最適です。
こんな方におすすめです
- RoHS2、REACHの制限で薬品が選べない方へ
従来方では難しかったケースでも、クエン酸不動態化処理なら対応可能な場合があります。 - 安全で環境にやさしい処理へ切り替えたい方へ
人体や環境に無害な薬品を使用しており、環境規制に配慮した製造工程の実現に貢献します。 - 海外向け製品にも安心して採用したい方へ
海外の規格にも対応が可能なため、輸出製品やグローバル市場向けの製造にも安心してご利用いただけます。
クエン酸不動態化処理 処理事例
従来の不動態化処理と同じく外観・寸法・硬度の変化はありません。
クエン酸不動態化処理に関するよくある質問
Q. 硝酸による処理と比べて、耐食性(錆びにくさ)は変わりますか︖
A. 耐食性は同等となります。
Q. どんなステンレス材質に処理できますか︖
A. オーステナイト系(SUS304/316等)はもちろん、フェライト系やマルテンサイト系(SUS400番台)、17-4PH(SUS630)にも対応可能です。
Q. 処理によって外観や寸法は変わりますか︖
A. 外観や寸法への影響はありません。
Q. 従来の硝酸法から切り替えるメリットは何ですか︖
A. メリットとして主に以下の3点が挙げられます。
・厳しい環境規制をクリアできる
RoHS2やREACHといった、硝酸法では対応が難しい欧州の環境規格に適合できます 。
・より安全で環境に優しい
医療・食品用途の製品への処理や、環境負荷を抑えた製造工程の実現に貢献します。
・残留酸のリスク低減
形状が複雑な部品(細孔や隙間)に万が一処理液が残留しても、硝酸に比べて素材を腐食させるリスクが極めて低くなります。
なお、弊社では従来処理・クエン酸処理ともに、処理液な残留しないよう十分な洗浄・管理を行っております。
Q. 従来の硝酸法から納期やコストはどのくらい変わりますか︖
A. 標準的な納期・コストに大きな差はありません。ただし、製品の形状・サイズ・数量・要求仕様などの条件により変動する場合があります。詳細につきましては、個別にお見積りいたします。
Q. クエン酸不動態化処理をしたという証明はもらえますか︖
A. ご要望に応じて、施工証明書の発行が可能です。必要な場合は、お問い合わせ時にお申し付けください。








