チタンの酸洗い

多少くもっている程度なら、きれいになる可能性はあります。
電気の流れやすい部分ならほぼきれいになると思われます。電気の流れにくい部分の場合は直りにくいと予想しますが、方法がないわけではありませんのでお問い合わせ下さい。

難しい点

チタンはそもそも耐食性があり、酸処理で使える薬品は限られます。
ステンレスとは全く違う酸濃度や温度で処理をしないときれいに仕上がりません。
プレス製品の場合、プレス工程で付着する汚れや微妙な凹凸が表面を汚くみせてしまいますが、これらは脱脂ではなかなか取りきれないため、酸洗いで表面処理をします。外観を問われる仕事です。

作業のポイント

チタンを酸処理すると、ちょっとした条件の変化で仕上がりは大きく変わる場合があります。従って過去の処理データや、経験によりその都度微妙な処理条件の調整が必要です。また、チタンを酸洗いする場合には、酸処理することで発生するガスの対処にも十分に配慮をしなければなりません。

結果

表面の汚れが取れ、肌もなめらかになりました。処理前よりも若干白っぽい仕上がりで清潔感が出ています。

処理前(全体)
処理後(全体)
処理前(側面)
処理後(側面)
処理後(内側)
処理後(内側)