電解複合研磨の仕組み

電解複合研磨とは、その名の通り電解研磨による電気化学的な研磨と研磨材による物理的研磨(表面を物理的に削る)を複合して同時に行う研磨技術でサブミクロン更にはナノレベルの表面粗さが得られます。

具体的には表面の不動態皮膜の凸部を研磨材により除去することにより、その凸部の金属が電気化学的に盛んに溶出します。一方、凹部は不動態皮膜があるためその溶出はほとんど起きません。そのため表面粗さは非常に改善されます。

図解すると下記のイラストのように研磨する品物の研磨面と研磨材の間に電解液と電流を流しながら動かすことで研磨することができます。

平ら面だけでなく、パイプの内部など複雑な曲面にも対応可能です。