チタン(Ti)の鏡面加工

一般に、チタンは鏡面仕上げが難しい材料とされています。
機械的な研磨では、チタンは熱伝導率が小さいので工具に熱が集中し、軟化して研磨性能を低下させてしまいます。さらに、工具と化学反応を起こしやすく、溶着を起こして工具を破損させてしまう場合もあります。

一方、電解研磨では、チタンは酸化されやすく、表面に強固な酸化皮膜が形成されるため、電解に高い電圧が必要となり、大きな面積を一様な光沢に仕上げることが困難とされています。

電解複合研磨は、電解により生成した酸化皮膜でチタンと砥粒の化学反応を抑制し、砥粒で凸部の酸化皮膜を部分的に除去して、露出した部分に電流を集中させることで効率的に一様なチタンの鏡面を得ることができる研磨方法です。
鏡面仕上げが難しいチタンも、電解複合研磨なら平均粗さ1nmの鏡面化が可能です。

未処理と電解複合研磨後の表面粗さ比較

チタン未処理
Ra:0.181μm
チタン電解複合研磨後
Ra:0.00143μm
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