不動態化処理の処理事例

事例.SUS316L材のサニタリー配管

 産業用装置の配管部品でSUS316L材を使用していることから高耐腐食性を要求されるサニタリー配管への不動態化処理です。
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事例.ステンレス配管部品

ステンレス配管部品ですが、本体部はロストワックスで成型されフランジを溶接されています。
酸洗処理によってロストワックス品に起こりやすい表面肌にめり込んでいる不純物と溶接スケールを除去し、不動態化処理によって更に耐食性を高めています。
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事例.食品容器継手

部品加工歴によってステンレスといえど耐食性が低下している場合があり、使用環境によって腐食や発錆する危険性がある為です。この写真は食品関連の継手部品です。
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事例.工業用パンチングバスケット

工業用装置で使用されるしっかりとしたパンチング容器です。溶接で組み上げられており、隙間部もあります。溶接箇所の酸化スケールを除去し、腐食や錆び発生のリスクも低くなりました。
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事例.光沢を失わない酸洗+不動態化処理

ステンレス材(SUS304)を機械加工で面を出した、光沢の美しい部品です。裏側には溶接の酸化スケール(焼け)がありました。
この製品は酸洗で溶接スケールを落とし、耐食性をあげたいが、折角の機械加工の目の美しさや光沢を損ないたくないという、お客様の要望のあった仕事です。

事例.レーザーカットの酸化スケール除去

レーザーやワイヤーを用いて厚めの板材をカットして溶接で組んだ製品です。レーザーの酸化スケールは切断面がギザギザでかなり強く焼けているためきれいにするには時間も手間もかかります。
ですが、製品の美観と耐食性のためには酸化スケールは除去する必要があり、比較的強めの酸洗をすることになります。
そのため、製品は白い肌になりますが、機械加工部やワイヤーカット部は金属光沢が残っている製品です。酸洗い後に不動態化処理を行ってます。

事例.フィルターハウジングの蓋

 耐食性が向上するような処理をしてほしいというご要望でした。
内面にうすいヤケがある為、まず全体の洗浄を兼ねてを酸洗を行い、そのあとに電解研磨+不動態化処理を行ないました。ヘアラインの目を生かすため、それぞれあまり強い処理が出来ないのですが酸洗い、電解、不動態化を組み合わせて目的を達することができました。

事例.海岸地域でのアンテナステーの例

 塩害の発生しやすい海岸地域で、SUS304でもすぐに腐食してしまうため、アンテナが倒れそうでトラブルになっていましたが、酸洗して電解研磨後、不動態化処理をすることでより耐食性を得た例です。
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事例.工業用ステンレス薬品槽

工業用として各種薬品に使用するステンレス槽に不動態化処理を行ないました。
ステンレス槽を使う目的として耐食性がありますが、より信頼性を高めるために不動態化処理は有効です。(前処理:酸洗い)

材質:SUS304 サイズ 340×420×1450

事例.プラントの工業用ハウジング

純水プラントに使用する工業用ハウジングでは金属の溶出や、藻の発生を抑えるために電解研磨+不動態化処理で対応します。(前処理:電解研磨)

材質:SUS316L サイズ 250A×1500L


上記の通り、「不動態化処理」と一口にいっても前処理として「電解研磨」や「酸洗い」といった他の表面処理を行うことで、要件を満たすというケースは非常に多いと言えます。
中野科学では長い間、様々な製品を処理して得られた経験・知識を基にステンレス製品の状態や加工履歴によりその製品にふさわしい耐食処理を提供します。
もし、どのような処理をすればよいのかわからないときにはお気軽にお問い合わせください。電解研磨・酸洗いはもとより、バフ研磨・ショットブラスト処理・脱脂なども含めた表面処理を提案いたします。